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<その他の代謝性薬品>
ヒアルロニダーゼ製剤
スプラーゼ(管200単位)
皮下へ注入した薬液を速やかに呼吸させる。
適応:大量皮下注射時の補助。
用法:ブドウ糖またはリンゲル液1lに対し、200−400単位を添加する。
使用法は、注射針とバイアルを連結するビニール管の注射針に近い部位に、溶解した本液を注射器を使用して注入する。または注射する部位の皮下に、あらかじめ本剤を注射しておき、その後同所へ輸液する。
保管:室温保存。
[外用薬]
<外皮用薬>
外皮用殺菌消毒剤
アルコール製剤
消毒用エタノール
約70%の濃度で殺菌力が最も強い。粘膜や陰のうには使用しない。
適応:手指、皮膚、注射部位の消毒。
用法:脱脂綿に含ませて、ていねいに拭く。
オキシドール
オキシフル
血液・膿などに触れると、直ちに水と酸素に分解して泡沫を作る。この酸素は強力な消毒作用を示し、しかも生体を害することが少ない。
適応:創傷・粘膜の消毒、洗浄およびうがい。
用法:発砲しないものは洗浄無効。うがいには10−50倍にうすめて使用する。
保管:光を避けて保存。
希ヨードチンキ
?@希ヨードチンキ
ヨードチンキを同量の70%のエタノールでうすめたもので、一般にいうヨーチンはこれである。刺激が強く皮膚炎を起こすことがある。粘膜や創面には用いない。
適応:手指、手術後の消毒。
用法:綿球に含ませて、必要な部位を1日2−3回消毒する。
注意:1. ヨー素過敏症の人は使用しない。
2. ヨー素薬疹や皮膚炎(かぶれ)が生じた場合は、使用を中止する。
3. 眼に入らないように注意する。入った場合は水でよく洗い流す。
?Aイソジン液10%
各種病原菌を30−60秒で殺菌する。
適応:皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷の消毒、感染皮膚面の消毒、手指、皮膚の消毒。
用法:創傷部位や病巣部位に塗布する。手指・皮膚の消毒の場合は、適量を用い、少量の水を加えて泡立たせた後、滅菌ガーゼで払う。
注意:1. ヨー素過敏症の人には使用しない。
2. かゆみ、灼熱感、発疹などが現れることがある。
保管:遮光・室温保存。

 

 

 

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